ウーマンズハート帰厩 阪神JFは「パワーアップした走りを」(2日・POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお贈りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 アルテミスSは断然人気のリアアメリア(牝、栗東・中内田)が後方から1頭だけ次元が違う末脚で差し切りV。デビュー2連勝で重賞初制覇を決めた。馬体は20キロ増と、ひと回り大きくなってパワーアップした印象。次走は未定だが、今後の牝馬路線を引っ張っていく存在であることは間違いなく、これからも注目していきたい。

 27日の京都新馬戦(芝2000m)はケヴィン(牡、栗東・長谷川)が好位から抜け出してV。長谷川師は初の新馬勝ちを決めた。レースを振り返って、師は「若さを見せながらも、いい内容で勝ってくれた」とセンスのいい勝ちっぷりに目を細めた。「まだ筋力的には物足りなさがあってこれからの馬だけど、現時点でも追ってからのタイムラグが少なくて、スッと反応できるのがいい。今後の伸びしろも大きそうだし楽しみ」と飛躍に期待を寄せた。次走は京都2歳S(11月23日・京都、芝2000m)、葉牡丹賞(11月30日・中山、芝2000m)、エリカ賞(12月7日・阪神、芝2000m)あたりが候補。「2000mのレースは3週連続であるので、レース後の回復具合を見てから決めたいと思います。現時点ではエリカ賞が有力です」と話した。

 放牧中の札幌2歳S2着馬サトノゴールド(牡、栗東・須貝)の現状について、師は「牧場で乗り始めたところだが、心身ともにかなり良くなっている感じで伸びしろは大きい。能力は高く、今後が本当に楽しみ」と笑顔。今後については「ケイコの進み具合を見てからかな」と話した。

 ハーツクライ産駒で新潟2歳S覇者ウーマンズハート(牝、栗東・西浦)が10月17日に帰厩。阪神JF(12月8日・阪神、芝1600m)を目標に調整が進められる。帰厩後の様子を見て、師は「トモに実が入って、馬体がひとまわり大きくなった」と成長ぶりに笑みを浮かべた。初の右回りにも「競馬は左回りしか走っていないが、調教は問題なくスムーズだし、全く心配はしていない」と不安を一蹴。「次はさらにパワーアップした走りを見せてくれそう。あとはこのまま順調にいってくれれば」と話した。

 もちの木賞(16日・京都、ダート1800m)で復帰するヴォルスト(牡、栗東・宮本)の鞍上が武豊に決まった。師は「牧場でも十分に乗り込んでいたからね。馬体はひと回り大きくなってたくましくなった。初戦も追い通しだったようにまだ本気で走っていないが、それだけに伸びしろは大きい。1勝クラスでも通用すると思う」と期待を寄せた。

 10月の京都新馬戦を勝ったレディフォリア(牝、栗東・松永昌)は秋山で白菊賞(24日・京都、芝1600m)を予定。10月の東京新馬戦を逃げ切ったメイショウテンスイ(牡、栗東・南井)は横山典でオキザリス賞(9日・東京、ダート1400m)へ向かう。(馬三郎栗東支局・塩手)

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