ロードエクスプレスはサウジアラビアRCへ(15日・POGブログ・西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお贈りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 現2歳世代で3頭が勝ち上がっている栗東・藤原英厩舎。ダイワメジャー産駒のシャレード(牝)は、ききょうS(21日・阪神、芝1400m)で復帰をする予定。8月21日に栗東へ帰厩し、坂路とCWを併用して乗り込みを消化。11日の1週前は福永を背にCWで併せ馬を敢行。僚馬のハナビマンカイ(2歳新馬)を4F地点で0秒4追走。残り3Fで馬体を並べると、そのまま軽快なフットワークで駆け抜けて併入。4F51秒1-38秒8-12秒1を馬なりでマークした。田代助手は「いい肉がついてきた。感じは良さそうだね」と、ひと夏を越しての成長ぶりに目を細める。レースへ向けての意気込みを聞くと「新馬戦は反応良く伸びて楽勝だった。現状は千四くらいが合っている。馬場や回りは問わないタイプでコース変わりは問題ないと思うし、今度もうまくためを利かせて運べれば楽しみ」と期待を寄せた。

 ちなみに、6月の阪神新馬戦を勝ったレッドベルジュール(牡)、8月の札幌未勝利戦を勝ったミヤマザクラ(牝)は放牧中で、次走は未定となっている。

 1日の新潟新馬戦(芝1400m)を好位から抜け出し、3馬身半差で完勝したロードエクスプレス(牡、栗東・坂口)。レースを振り返って、師は「抜け出してから遊びそうになったのでムチを入れたが、手応えにはまだ余裕があったからね」とスケールの大きな走りに驚きを隠せない様子だ。次走は引き続き三浦でサウジアラビアRC(10月5日・東京、芝1600m)を予定。「中間も変わりなく順調に来ている。新馬戦の勝ちっぷりから、重賞でも楽しみ」を大きな期待を寄せた。

 8月30日にゲート試験を合格したキセキの異父妹ティアラ(牝、栗東・角居、父エイシンフラッシュ、母ブリッツフィナーレ)は、11日に放牧へ出された。「走りそのものはいいですが、まだ成長途上なのでじっくりとやっていきたい。年内にデビューができればいいですね」と辻野助手はコメントした。

 すずらん賞6着のプリンスリターン(牡、栗東・加用)は、ききょうSで巻き返しを図ることになった。中間は原田和が栗東まで駆けつけて熱心にケイコにまたがっており、強い意気込みを感じる。前走は出脚がひと息で初めての後方からの競馬になったが、ラストはメンバー最速タイの上がり35秒9で0秒5差まで追い込み、改めて地力の高さを感じさせるレースぶり。互角に出て前々で運べれば、チャンスは十分だ。(馬三郎栗東支局・塩手)

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