宝塚記念圧勝!リスグラシューに“世界一”の期待

 「魁!海外馬券塾」(26日)

 宝塚記念は紅一点リスグラシューの圧勝。力のある馬だとは知っていたが、あれほどまでに強いとは驚いた。パドックでも堂々とした姿で、昨年の香港で環境の変化から落ち着きを欠いてカイバをほとんど食べず、厩舎スタッフを悩ませていたのと同じ馬とは思えなかった。

 心身ともに充実したとはこのような状態を指すのであろう。同じハーツクライ産駒のジャスタウェイのように、世界一まで駆け上がるのではないかとの期待が持てる。

 今後はコックスプレート・豪G1(10月26日、芝2040メートル)かブリーダーズCターフ・米G1(11月2日、芝2400メートル)に向かうプランがあるとのこと。コックスプレートの舞台ムーニーバレー競馬場は、直線が170メートルしかない変則的なコースで、早めスパートからの押し切りが必勝パターンだ。宝塚記念のように、2番手から前をつかまえに行く競馬ができれば好勝負に持ち込める。

 今年のブリーダーズCが行われるサンタアニタパーク競馬場は芝が硬く、速い時計が出るのが特徴だ。連覇を狙うエネイブルが出てくる可能性が高く、こちらの方が相手関係は厳しいか。どちらを目指すにしても、かなりの注目を浴びることは間違いない。陣営の決断が今から楽しみだ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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