【チューリップ賞展望】2歳女王ダノンファンタジーが受けて立つ

 「チューリップ賞・G2」(3月2日、阪神)

 昨年からG2に昇格した桜花賞(トライアル。本番と同じコースを使用するとあって、毎年好メンバーが顔をそろえ、ハイレベルな前哨戦になっている。ステップ別では過去10年で阪神JF組が7勝、2着3回、3着5回と断然。特に、勝ち馬は7頭出走して1、2、1、3、9、1、1着と好走。馬券圏外は1頭のみと信頼できる。

 3連勝で阪神JFを制覇したダノンファンタジーが始動する。栗東CWでの1週前追い切りは、モヤに包まれて視界不良だったが、ラスト1Fは11秒7をマーク。順調な仕上がりを見せている。強烈な決め手を武器に2歳女王に輝いた素質馬。受けて立つ立場となって迎える19年初戦だが、連勝を4に伸ばしてまずは1冠に王手をかける。

 阪神JFは4着に終わったシェーングランツ。道中は後方を追走したが、馬群の内で包まれ、外へ出すのに手間取るロス。不完全燃焼の一戦だった。1週前追い切りは、美浦Wで3頭併せを敢行し、馬なりのまま3頭併入に持ち込み、上々の仕上がりをアピールした。早くも2歳女王との再戦が実現するが、まだ勝負付けは済んでいない。

 阪神JFは6着止まりだったメイショウショウブ。2番手からいったん抜け出すシーンもあったが、差し、追い込み馬が台頭する流れでは踏ん張り切れなかったのもうなずける。ただ、2走前のデイリー杯2歳Sでは早め先頭の競馬で、2歳王者アドマイヤマーズの2着。しぶとさが生きる流れなら2強対決に割って入る可能性も十分だ。

 つわぶき賞で差し切り勝ちを収めたアフランシール。重賞でもまれた経験を生かして、自己条件できっちり2勝目を手にした。異父姉はスプリント重賞2勝のブランボヌールだけに、ゆくゆくは短距離路線で活躍しそうだが、同世代同士ならマイルは守備範囲とみる。

 ノーブルスコアは紅梅S→エルフィンSで連続3着。相手なりのタイプで重賞でも大崩れは考えにくい。ココフィーユは芝1400メートルがベストの印象も、牡馬相手のG2で4着した実力は軽視できない。

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