【京成杯】シークレットラン素質開花 田村師手応え「ここは勝ちたい」

 「京成杯・G3」(14日、中山)

 シークレットランが秘めていた素質を鮮やかに披露した。前走の葉牡丹賞を、1分59秒6の2歳コースレコードで勝利。7番人気の低評価ながら内容は横綱そのもので、後方待機から3コーナー手前で動きだし、大外を回って直線一気に抜け出した。

 田村師も「この(走破)時計に自信が持てた。未勝利をやや重で勝って、本来はパワー型だと思っていたが、瞬発力を見せてくれた」といい意味での想定外の走りに手応えをつかんでいた。

 中間は福島県のノーザンファーム天栄で調整。1週前は美浦Wでベルキューティ(3歳未勝利)と併せ5F67秒6-37秒9-12秒8。直線で軽く仕掛けられただけで、1馬身先着を決めた。指揮官も「動きはとても良かったと思います。あらかた仕上がっているので、レースの週は微調整でいいと思う」と納得の表情を見せた。

 今回も前走と同じ舞台設定。先には皐月賞を見据える。「クラシックには余力を持って向かいたい。ここを勝つと、いいローテーションが組める。ここは勝ちたいですし、それだけのものは持っていると思います」と師は力を込める。

 中山は2戦2勝と相性は証明済み。隠し切れない能力の高さで、ライバルたちを圧倒して、クラシック戦線の有力馬の仲間入りをする。

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