【朝日杯FS】ケイデンスコール 準備万全 “アジアの快速王”の血が騒ぐ

 「朝日杯FS・G1」(16日、阪神)

 “アジアの快速王”の血が大舞台で騒ぐか。牝馬三冠&ジャパンC制覇のアーモンドアイ、マイルCSを勝ったステルヴィオなど、初年度から猛威を振るうロードカナロア産駒。現2歳世代も34頭が勝ち上がるなど快調だが、新潟2歳S覇者ケイデンスコールもその一頭だ。決戦に向け、着々と態勢を整えつつある。

 14日朝は栗東Pを軽快に1周流した。放牧中の右前肢挫石により3カ月半ぶりとなったが、体はスッキリと仕上がっている。「ベストの460キロ台で出走できそう」と父も管理した安田隆師は満足げな笑みを浮かべた。

 新馬戦こそアドマイヤマーズに鼻差で敗れたものの、その後の2連勝は圧巻。特に新潟2歳Sはメンバー最速の上がり(3F33秒1)を繰り出し、ライバルを難なく切って捨てる抜群のパフォーマンスだった。「折り合いがしっかりつくことが、しまいの脚につながっているのでしょう。2歳にしては精神面もしっかりしているし、現時点でどこまで戦えるか楽しみ」とトレーナーは目を細める。

 枠はやや外めの6枠11番に決定したが、師は「どこでも関係ない。この馬の競馬ができれば」と気にするそぶりはない。鞍上は先週の阪神JFで、ダノンファンタジーをVへと導いたC・デムーロ。勢い十分に頂点をつかみ取る。

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