【京成杯AH】ミッキーグローリー重賞初V 脚部不安乗り越え悲願のタイトルゲット

 「京成杯AH・G3」(9日、中山)

 マイル界に新星が誕生した。1番人気のミッキーグローリーが直線外から追い込んでV。連勝で重賞初制覇を決めた。この秋の目標はもちろんマイルCS(11月18日・京都)。脚部不安を乗り越えたディープインパクト産駒の素質馬が、マイル戦線の主役の座を狙う。2着は3番人気ワントゥワン、3着に2番人気ロジクライが続いた。

 カミソリのようにスパッとは切れない。それでも“ナタの切れ味”で直線外から次々と馬群をのんでいく。坂を上ったところで体ひとつ抜け出すと、危なげないゴール。ミッキーグローリーが5歳秋にして、重賞タイトルを手に入れた。

 「今回はぴったりの距離だし、スタートからペースも速かったからすぐに馬をリラックスさせられた。3コーナーから長く脚を伸ばしてくれたよ」。持ち味を最大限に引き出したルメールが笑顔で勝利を振り返った。

 2歳夏の新潟でデビューし、今回が11戦目。1度しか複勝圏を外したことがないという抜群の安定感を誇る。一方で脚元だけは安定せず、3歳春~4歳秋まで、1年半の休養を強いられた。「骨でも折ってたのかって?骨折ったのはオレだよ」と国枝師。屈腱の状態が思わしくなく、復帰に向けて懸命のケアが行われてきた。

 この春、お先にとばかりに全弟のカツジはニュージーランドTで重賞勝ち。それでも焦らず、キャリアを積み重ねてきた。「“待てば海路の日和あり”だよ」とトレーナー。厩舎の努力が実った勲章だ。

 秋の目標はもちろんマイルCS。ルメールは「東京の方がいい馬。京都は4コーナー(の下り坂)が課題かな」と話す。それでも着実に力をつけてきた素質馬は、あっさりと課題を克服してしまいそうだ。

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