元サッカー少年の武藤 重賞舞台で輝く ブラゾンドゥリスでプロキオンS参戦
デビュー2年目の武藤雅騎手(20)=美浦・水野=は、大のサッカーファンだ。
「W杯の日本-ベルギー戦は調教があったので最後までは無理でしたが、TV観戦しました。柴崎選手、大迫選手は、自分が小学生の時に目立っていた人たちですからね」と口調も滑らか。小学生時代は鹿島アントラーズFCが運営するスクールに通っていたほどで、「今は趣味程度でしかやっていませんが、試合を観戦するのは好きです」と、今でもサッカー愛を貫いている。
“本業”のプロキオンSでは、ブラゾンドゥリスで自身初の重賞Vに挑む。「勝ちたいです。アピールポイントになりますからね。今トップの人たちは、若い頃から活躍している。そういう風になりたいです」と、しっかりと前を向く。美浦坂路の最終追い切りにも騎乗し、感触を確かめた。「乗りやすい馬で動きは良かったです」と手応えもつかんだ。
柴崎、大迫は早い時期から注目されていたが、さらに脚光を浴びたのが今回のW杯だ。武藤にとっての“それ”がプロキオンSになるかもしれない。(デイリースポーツ・小林正明)