【桜花賞】フィニフティ 未知の魅力 “牝馬のユーイチ”も「楽しみの方が大きい」

 「桜花賞・G1」(8日、阪神)

 5日に枠順が確定した。各陣営がレースへ思いを巡らせるなか、やはり気になるのは当日の馬場状態だろう。6日の降雨の影響で、含水量がどの程度になるのか。騎手の戦略が勝敗に大きく左右しそうだ。

 この手のレースで頼りになるのが、クレバーな騎乗に定評がある福永だ。先週の大阪杯では、6番人気のペルシアンナイトを2着へ導くファインプレー。「うまくいったけど、勝ち馬もうまく乗っていたから」とクールだが、テン乗りを感じさせない手綱さばきは、さすが。混戦になればなるほど、その的確な“読み”が大きな武器となる。

 ともに戦うフィニフティは6日朝、栗東の角馬場で汗を流した。調整は順調そのもの。注目の枠順は8枠16番に決まった。「まあ、当たったところでやるしかないので」と微妙な表情を浮かべたが、阪神芝外回りのマイル戦は「決して外枠が不利ではない。流れと馬場状態に左右されるところがある」と分析。全体像を見つめながら冷静に勝機を探っている。

 パートナーの道悪適性は「(馬体が)小さいので何とも言えないけど、バランス良く走る。それほど心配はないかも」。ならば、むしろ巧者か。デイリー杯クイーンC2着の末脚がさく裂すれば、大仕事も夢ではない。

 「まだ2戦しかしていないので未知な面は多いけど、楽しみの方が大きい。可能性にかけたいです」。99年プリモディーネ、05年ラインクラフトに次ぐ自身3度目のVへ。“牝馬のユーイチ”が静かに闘志を燃やしている。

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