【高松宮記念】レッツゴードンキ3度目の正直 重馬場も関係無しの順調仕上げ

 「高松宮記念・G1」(25日、中京)

 降り続く雨ですっかり重くなった栗東坂路の馬場を21日、レッツゴードンキがしっかりとした脚取りで駆け上がった。単走で4F53秒2-38秒3-12秒8をマーク。この馬にしては特段目立った時計ではなかったが、馬場状態を考慮すれば上出来。1週前には4F49秒2の自己ベストを出しており、状態に関して心配することはない。

 「息を整える程度。前走(フェブラリーS5着)後も順調に調教できているし、昨年よりも状態は落ちてはいない」と梅田師は胸を張った。当レースは3年連続での出走。2年前は8着、昨年は2着。特に昨年は悔しくてたまらない。「この馬らしい競馬はできた。だが、馬場状態が勝ち馬に味方した。その分、今年に懸ける思いは強い」と熱く語る。

 昨年12月の香港遠征時(香港スプリント6着)はカイバを食べず、馬体重はマイナス22キロ。前走もその影響が少なからず残っており、加減しながらの調教を余儀なくされていた。それが今回、何も不安はない。陣営ががぜん色気を持つのもうなずける。岩田は「素直な馬でいつも一生懸命に走ってくれる。あとは気持ちで挑むだけ。何とかもう1つタイトルを獲らせてあげたい」と意気込む。15年の桜花賞以来、2年11カ月ぶりのG1勝利へ-。円熟の6歳牝馬が三度目の正直を狙う。

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