【京都記念】井上が狙うのは勝負駆けのアノ馬!

 「京都記念・G2」(11日、京都)

 G1馬4頭が顔をそろえたが、いずれも疑ってかかりたくなる材料がある。ダービー馬レイデオロは主戦ルメールの騎乗停止が痛手。次につながる内容も求められるテン乗りは、想像以上の重圧だ。荒れた馬場は割引のアルアインに、モズカッチャンは叩き良化型。差しタイプのディアドラを管理する橋田師がこうつぶやく。「少頭数の重賞。メンバーがそろうとスローになりやすい」。記者も同じ見立て。展開と馬場を追い風に◎クロコスミアが浮上する。

 ローズSでオークス馬(シンハライト)に鼻差の2着など、能力の高かった馬。ただ、小柄で馬体維持に努めた分、思うような攻めを課せられず、結果の残せない時期もあった。昨夏、北海道滞在の1000万下レコードVと準オープン楽勝が本格化の予兆。そして驚いたのが2走前の府中牝馬Sだ。長距離輸送でも馬体増で出走し、帰国初戦とはいえドバイG1を制したヴィブロスを退けた。

 ローズS、1000万条件勝ち、そして府中牝馬Sでコンビを組んだのはいずれも岩田J。連続騎乗していないからこそ、変化を肌で感じ取る。「2走前は落ち着きが出た分、パワーがたまっている感じだった。成長している。今回も楽しみ」と手応えを口にする。

 2戦連続の馬体増で挑んだ前走エリザベス女王杯も期待通りの2着。二枚腰を発揮して一瞬、勝ったと思わせた。北添助手も「普段の挙動が違う。驚かされるような場面があっても、動じなくなった」と成長ぶりに胸を張る。「良馬場でも道悪でも走る。条件を問わないからドバイへ連れて行きたい。皐月賞馬やダービー馬を負かしたら、文句なしに招待されるでしょ」。西浦師は牡馬相手にも一歩も引かない。現時点ではドバイからの招待待ち。勝負をかけた一戦だ。

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