【東京新聞杯】グレーターロンドン マイル専念仕様 マッチョになって重賞初Vだ
「東京新聞杯・G3」(4日、東京)
未完の大器が、ついにタイトルをつかみ取るか。グレーターロンドンが31日、美浦Wの併せ馬で併入。大竹師は仕上がりの良さを約束した。今年はマイル路線に絞って飛躍を期す。まずは安田記念(6月3日・東京)と同舞台で重賞初Vを決める。
僚馬2頭が先行する形で始まった美浦Wでの併せ馬。3馬身追走で駆けだしたグレーターロンドンは4角を回っても、まだ鞍上の指示を待っていた。
ブラストワンピース(3歳500万下)が先に抜け出すと、それを目標に追われて末脚を伸ばす。インからじりじりと差を詰めて、ラスト2Fで2馬身差をきっちり詰め、最後は併入に持ち込んだ。4F52秒2-37秒2-12秒5の時計に、「状態はいいでしょうね。追い切りの内容も予定通り」と大竹師は満足そうだ。
走る姿はしなやかだが、馬体のシルエットはひと頃よりもガッチリと映る。その背景には今年描く路線選択がある。「マイルに固定して考えている。だから調整もしやすい」とトレーナー。中距離戦への参戦も意識しながら調整した昨年は「すらっと見せるイメージでつくっていた」というが、今年は脇目を振らずにマイル一本に。筋肉質にビルドアップしてきた。
今回の追い切りでは、前走まで実戦でも装着していたメンコを外した。「コントロールを難しくしたくなくて、最近は着けていたんだ。年齢も重ねてきたし、直近の様子次第だが、レースでは外す方向で考えている」とトレーナー。この日も、操作性の高さは目を引いた。
希代の豪脚を誇りながら、いまだ重賞タイトルをつかむことができていない。G1舞台にもつながる東京マイルでのVを、飛躍への足掛かりにする。