【日経新春杯】ミルコ1日6勝!パフォーマプロミスを初重賞V導いた!

 「日経新春杯・G2」(14日、京都)

 ミルコがエンジン全開!今年で65回目を迎える伝統のハンデ重賞を制したのは、単勝1番人気の支持を受けたパフォーマプロミス。84年のグレード制導入後では、同レース初となる重賞初挑戦初Vを達成した。M・デムーロは京都8~11Rで4連勝を決めるなど一日6勝をマーク。手綱がさえ渡った。2着は4番人気のロードヴァンドールが逃げ粘り、3着には7番人気のガンコが続いた。

 6歳にしてキャリアわずか12戦目。3歳9月のスーパー未勝利(1着)でデビューした遅咲きの大器・パフォーマプロミスが、重賞初挑戦にして初制覇を成し遂げた。

 絶好調のM・デムーロが戦前からスローペースを読み切り、パートナーを好位へと導く。狙いはズバリ。直線は逃げ込みを図るロードヴァンドールをゴール寸前で測ったように差し切った。「とてもいい状態だったので折り合いだけを考えて乗った。馬なりですごくいい手応えだったし、直線で外に出した時は負けないと思った」。会心の勝利に笑みを浮かべた。

 昨年の有馬記念で騎乗停止処分が下り、今年は京都開催3日目から始動。土曜の中京は未勝利に終わったが、この日は一転して一日6勝の大暴れ。「僕のニューレコード。5勝まではあるけど。とてもうれしい」と記録更新に破顔一笑だ。昨年大活躍したミルコの18年がようやく開幕。「去年と同じ成績だったら満足だけど“もっと勝ちたい”と思うのが僕の性格」と今季のさらなる活躍を誓った。

 苦労が報われた。成長期を見極めて大事に育ててきた6歳馬に、藤原英師は「まだ不安なところはあるが、その分、伸びしろがある。もっと温かくなって、体も6~8キロぐらい増えたら」と、さらなる成長を見込む。

 「大きいところを定めて。長めの距離?そうやな」と、まずは天皇賞・春(4月29日・京都)を見据える。キタサンブラックが去った古馬王道路線。淀の伝統の一戦で新たなスター候補が誕生した。

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