【天皇賞】サトノクラウン2着 ブラックと直線叩き合い首差惜敗

 「天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)

 G1馬8頭が集結した雨中の大激戦を、力強く制したのは1番人気のキタサンブラック。武豊が出遅れを挽回する鮮やかな手綱さばきを披露し、宝塚記念9着からの復活Vに導いた。2着は2番人気のサトノクラウン、3着には13番人気のレインボーラインが入った。

 懸命の追い上げも届かず。2番人気のサトノクラウンは2着に敗れ、前走の宝塚記念に続く“ブラック退治”はならなかった。中団の少し前から徐々に押し上げて好位へ。直線は先に抜け出した勝ち馬の内へ潜り込んだ。水しぶきを上げながら猛然と末脚を伸ばし、ゴール前はマッチレースに持ち込んだものの、わずか首差及ばなかった。

 M・デムーロは肩を落としつつも、「よく頑張ってくれた。馬場も他の馬と比較すると大丈夫だったし、手応えがなくなりそうだったけど、ファイトバックしてくれた。ただ、勝ち馬が止まらなかったね」とパートナーの頑張りをたたえていた。

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