日本の検疫にも海外競馬のような柔軟さを

 「魁!海外馬券塾」(18日)

 凱旋門賞の3着馬ユリシーズ、4着オーダーオブセントジョージ、5着ブラムト、9着ウィンターが、21日に英アスコット競馬場で行われるブリティッシュ・チャンピオンズデーの各レースに出走を予定している。

 どの馬も凱旋門賞に向けてビッシリ仕上げられた上に、重馬場でハイペースの厳しい競馬を経たにもかかわらず、中2週で隣国とはいえ他国のG1に出走する。ユリシーズはこの後、さらに中1週で米国に飛んでブリーダーズCターフを目指すようだ。欧州馬のタフさと、レース後わずかな日数で馬を立て直して次走への臨戦態勢を整える厩舎の技に改めて感服させられる。

 日本馬が海外遠征から帰国した場合、競馬場での着地検査という特例を使わない限り、6日間の検疫と3週間の外厩調整を経なければ厩舎には戻れない。そのため、どうしてもいったん馬を緩めることになってしまう。凱旋門賞から帰ってきた馬が次に走るのは早くてもジャパンCだ。外国馬のように軽やかに諸国のレースを転戦したり、帰国後すぐの出走ができないのは厳しいルールの弊害。防疫の重要さは理解しているが、もう少し柔軟な運用ができないものだろうか。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)

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