菜七子が38年ぶり47キロで騎乗 白馬の王女様に!

 白馬の王子様ならぬ白馬の王女様だ。藤田菜七子が30日中山6R(芝2200メートル)でコンビを組むのは白毛のカスタディーヴァ。函館で未勝利を勝ち上がり、今回は中山で2連勝を狙う素質馬だ。白毛馬への騎乗は、今夏、盛岡競馬場へ遠征したときにまたがったミスハクホウに続く2度目。「勝てるチャンスはあると思っています。楽しみですね」とVへの意欲を見せる。

 女性の菜七子が白毛の馬に乗るだけでも話題になるが、驚きはその斤量だ。カスタディーヴァは南半球産の3歳牝馬で2キロの恩恵がある。普通の騎手なら50キロだが、菜七子は3キロの減量騎手のため、斤量は驚異の47キロ。過去に斤量47キロでの騎乗は数例あるものの、かなり珍しく、79年11月のアラブSでリオノルテに騎乗した国兼正浩以来となる。記者は「減量は大丈夫?」と勝手に心配したが、当人は「全く問題はないです」と心強い発言。JRAのプリンセスが白馬をVへエスコート。そんな絵になるシーンを見てみたい。(デイリースポーツ・小林正明)

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