【札幌記念】ヤマカツエースぐんぐん上昇 池添「乗るごとに良くなる」

 「札幌記念・G2」(20日、札幌)

 向正面をゆったり駆けだしたヤマカツエースが16日、内ラチ沿いに柔らかく四肢を伸ばした。池添は左手にステッキを持ったままだが、馬は自らぐんぐんスピードを上げる。腰周りの筋肉の分かれ目がくっきり見えるほど絞り込まれた栗毛が、軽やかに馬場の上を弾んだ。

 5F61秒9-35秒0-11秒8に、「予定通り。乗るごとに調子が良くなっていってくれますね」と鞍上は納得の様子。「2週前は正直なところすごく太くて全然だったけれど、ここに合わせていい感じで来てくれています」と表情は明るい。

 大阪杯3着後は春全休を決め、ここからの始動に絞った。池添兼師は「昨年は宝塚記念(13着)からの参戦疲れも残っていた。種牡馬にするにはG2勝ちがいくつあっても足りないからね。秋に結果を出すために、ここからの勝負を決めたんだ」と秋G1を勝つためのローテを強調する。

 3年連続の参戦だが、今年が一番の状態なのは間違いない。「実績的にも今年が一番でしょう。しっかり結果を出していきたい」と池添。ここは負けられない一戦になる。

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