【オークス】桜花賞馬レーヌミノル 文句なし しっかり伸びた2馬身先着

 「オークス・G1」(21日、東京)

 負けられない一戦だ。桜花賞馬レーヌミノルが17日、最終リハで余力十分に先着。12年ジェンティルドンナ以来の牝馬クラシック2冠に向け、好気配を漂わせた。一方の2歳女王ソウルスターリングも文句なしの動きを披露。桜3着のうっぷんを晴らし、再び世代の頂点を目指す。なお、枠順は18日に確定する。

 女王の座は譲らない。牝馬クラシック2冠目奪取に挑むレーヌミノルは、栗東CWでメイショウカシュウ(5歳1000万下)と併せ馬。2馬身ほど僚馬を追走する形でスタートし、直線に向くと内からしっかりとした伸び脚を見せて0秒3先着を決めた。

 桜花賞馬の動きを見届けた本田師は「相手に合わせてゴール前で出る感じ。無理をしていないし、先週しっかりやっていたからね。桜花賞の時より馬も成長している」と、さらなる充実ぶりに納得顔だ。

 周囲からは距離延長が不安視されてきたが、騎手時代にオークスを制した(06年カワカミプリンセス)トレーナーはこう話す。「使っているうちに掛かる馬はいるけど、そんな馬じゃないからね。自分が騎手の時から“折り合いさえつけば、とんでもない距離でも走る時がある”って思っていた」と自身の経験則に照らして不安を一掃。史上初の騎手・調教師双方での牝馬クラシック2冠に向けて自信をのぞかせる。

 鞍上の池添にとっては、昨年のシンハライトに続いて連覇が懸かる一戦。「去年は(桜で)2センチ差で悔しい思いをしたので、立場は違うかな」と表現。テン乗りでVへと導いた前走を「すごく上手に走ってくれて、完璧なレースだった」と振り返る。「きょうも助手さんから“桜花賞の時より状態がいい”と聞いたし、2冠の権利があるのはレーヌだけ。腕が問われるレースなので“距離は絶対持つ”と思って乗りたい」と自分に言い聞かせるように力を込めた。

 「やることはやったし、あとはレーヌと謙一に任すしかない」と指揮官。陣営の熱き思いを一心に背負った桜の女王が、樫の冠も手に入れてみせる。

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