【桜花賞】ソウルスターリング重馬場がこたえ3着まで 藤沢師の100勝お預け

 「桜花賞・G1」(9日、阪神)

 単勝1・4倍の圧倒的な支持を受け、史上7頭目の無敗桜花賞馬を目指したソウルスターリングの夢は、花開く前に散った。

 道中は10番手前後の外めを追走。一見スムーズな走りに映ったが、ルメールはこれまでとの違いを感じ取っていた。「きょうはたくさん手前を変えている」。直線で先行勢を射程に入れるが反応はひと息。鞍上が左ムチを2発入れると内へもたれた。

 すかさず右に持ち替え体勢を立て直すが、先に抜け出した勝ち馬に並びかけるどころか、後ろから来たリスグラシューにかわされ、3着を確保するのがやっと。「馬場が(これまでのレースとは)違いましたね。1、2着は前に負かしている馬。違うのはきょうの馬場コンディション」と道悪に敗因を求めた。

 重賞通算100勝へあと1勝と迫っていた藤沢和師は「軟らかい馬場は良いと思っていたんだけど。4コーナーの回り方を見ても、手応え抜群って感じじゃなかった」と冷静な口ぶり。このあとは一度放牧に出る予定だが、次走については明言しなかった。初めて土がついた怪物の娘が、どう立て直してくるのか。改めて注目を集めそうだ。

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