【金鯱賞】ヤマカツエース“変則連覇”後続寄せつけず堂々V

 「金鯱賞・G2」(11日、中京)

 勝負どころの直線半ば。馬群の真ん中からヤマカツエースが楽々と抜け出してくる。激しい2着争いを演じる後続を寄せつけず、1番人気に応える堂々の勝利。昨年12月に実施された同レースとの“変則連覇”達成に手綱を取った池添は手放しで相棒をたたえた。

 「ホント、余裕がありましたね。(有馬記念4着以来の)休み明けだったが、いい状態で出走できた。昨年より斤量が1キロ重くても全く大丈夫だった。さらにパワーアップしています」

 思い通りに中団を追走。一度も折り合いを欠く場面もなく直線を向くと、あっという間に先頭へ躍り出た。主戦が「このあと目標にするのはG1のみ!」と大きな期待を寄せるのもうなずける強さだ。

 まず標的となるのが今年からG1に昇格した大阪杯(4月2日・阪神)。昨年の年度代表馬キタサンブラックなど強力メンバーがズラリと顔をそろえるが、この日4勝目となった得意の2000メートルが舞台なら引き下がる気はない。

 池添兼師は「ビッシリ調教を積んでも馬体が増えていた。成長分だろう。次はもっと良くなるはず。いい時にいいG1ができたよ」と野心満々。確かな自信を胸に“初代王者”を狙う。

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