【金鯱賞】スズカデヴィアス 復活の末脚 脚質転換で輝き取り戻した

 「金鯱賞・G2」(11日、中京)

 キズナに先着して、ラブリーデイに鼻差で続いた15年京都記念(2着)。最強世代の一員として、トップを狙える位置にスズカデヴィアスはいた。だが、その一戦を最後に輝きを失ってしまう。

 「競馬をあきらめてしまうようになった。このままではいけないと、いろんなことを試してみるしかありませんでした」。橋田師はまずダート(昨年10月)に投入。だが、16頭立ての16着に敗れてしまう。適性はないと判断した指揮官は、即座に脚質転換を試みる。

 これまでの先行して粘るスタイルを捨て、後方で脚をためるレースメークを選択した昨年の金鯱賞では、メンバー最速の上がりタイム(3F32秒8)を記録。10着に敗れはしたが手応えをつかみ、前走の白富士Sで2年2カ月ぶりの勝利を得た。「やめてしまうところがなくなってやる気を維持できています。開幕週の馬場もこなせるはず」。ターニングポイントとなった金鯱賞から再び金鯱賞へ。磨きをかけた末脚で勝負に出る。

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