横山典の三男・武史、父に勝つ!デビュー戦でいきなり目標の名手と激突

 競馬界は3月で新年度を迎え、東西トレセンに新人騎手5人と新規開業調教師1人が顔をそろえる。横山典弘の三男・横山武史騎手(18)=美浦・鈴木伸=は、競馬学校の模擬レースで3勝を飾り、総合優勝を果たした騎乗技術の持ち主。デビュー戦でいきなりの父子対決となったが、JRA・G1・25勝を誇る名手を相手に初陣Vを飾ってみせるか。

 いきなりの父子対決に思わず武者震い。横山典弘の三男・横山武史が土曜中山1R(ダート1800メートル)で初舞台に上る。同レースには父も騎乗するとあって「期待と不安が入り交じった感じです。でも早くレースに乗りたい」と率直な気持ちを口にした。

 幼いころから父の活躍する姿を見ていた。夏休みは一緒に牧場へ行き、馬に乗せてもらった経験もある。騎手への道を歩んだのは自然の成り行きだ。競馬学校の模擬レースでは3勝を挙げて総合優勝。“血統”がいいだけではないことをアピールしてみせた。

 初騎乗となるルーナデラセーラーは、ここまで(6)(6)(4)(6)着。「背中がいいと感じました。繊細な牝馬でゲートとか難しそう。うまく出てくれればいいんですが」と相棒を分析。初勝利に向けて腕をぶす。一方、前走4着のナムラアヴィに乗る横山典は「特にどうこうはない。いつかぶつかるわけだから。これから先が長いんだし、ケガせずしっかり乗ってくれれば」と息子にエールを送った。

 騎手免許合格発表のあと馬具店に連れられ、父から鞍とブーツをプレゼントされたそうだ。「ほかの方にも頂きましたが、最初(のレース)は父に買ってもらった鞍、ブーツで臨みます。父に勝ちたい、そしてレースにも」。同じ世界を目指したからには自分を乗り越えろ!-親ならきっと、そう願っている。

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