【アーリントンC】ペルシアンナイト重賞初V 好調ミルコに導かれ圧巻の豪脚

 「アーリントンC・G3」(25日、阪神)

 1番人気のペルシアンナイトが、後方から力強い末脚でライバルを一蹴。後続に3馬身差をつける完勝で、重賞初タイトルをモノにした。鞍上のM・デムーロは、自身2度目となる4週連続JRA重賞制覇に成功。2着はレッドアンシェル(6番人気)が入り、3着はディバインコード(3番人気)。今週いっぱいで騎手を引退する武幸騎乗のミラアイトーン(2番人気)は8着に敗れた。

 今週も“ミルコ劇場”だった。1番人気のペルシアンナイトが重賞初制覇。鞍上のM・デムーロはこのレースの連覇達成で、一昨年末以来、自身2度目のJRA重賞4週連続Vも決めた。「素晴らしい馬。とてもうれしいけど、去年はその後、騎乗停止もあってダメだった。今年は頑張ります。応援ありがとう。アモーレ」。昨年の流行語にもなった母国語を披露し、喜びを爆発させた。

 1番人気で3着に敗れたシンザン記念の無念を晴らした。序盤は後方4番手で脚を温存し、手応え十分で直線へ。残り1F手前で先頭に立つと、あとは独壇場だ。メンバー最速の上がり3F34秒0の豪脚で突き抜けた。鞍上は「前走は馬場も悪く、直線もスペースがなかった。きょうはスムーズですごくいい走り。この走りができれば距離も問題ない」と満面の笑みだ。

 JRA重賞連続勝利年数を“12”に伸ばした池江師も「ニキーヤの血ですね」と同馬の祖母の名を挙げて目尻を下げる。先日、他界したゴールドアリュールは伯父で、父・泰郎元調教師の代から続く“池江血統”だ。「皐月賞、ダービーを目指したい」。名門からまた1頭誕生したクラシック候補生が、さらに力をつけて世代の頂点を狙う。

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