【CC】コパノリッキー冠壁!

 「チャンピオンズC・G1」(6日、中京)

 昨年の雪辱へ向けて、コパノリッキーが完璧な仕上がりだ。主戦・武豊を背にした2日の栗東CWの最終リハでは、軽く仕掛けただけで好タイムをマーク。前走のJBCクラシックを制した勢いはさらに加速しているようだ。史上3頭目となる同一年のJRA・ダートG1完全制覇へ、その視界をさえぎるものはない。なお、枠順は3日に確定する。

 必ず1年前の無念を晴らす。強い意志をはっきりと表に出し、コパノリッキーが力感あふれるフォームで栗東CWを駆け抜けた。

 主戦・武豊が軽く仕掛けた程度で、6F82秒9-38秒7-12秒4をマーク。十分に気合が乗り、馬体には隆々とした筋肉がくっきりと浮き出ている。間違いなく状態はピークに近い。青写真通り、叩き3走目で完璧に仕上がった。「そんなにやっていないけど、状態は良さそうだね。前々走と比べると雲泥の差がある。順調と聞いていたけど、ホント、そんな感じ」と鞍上は納得の笑みを浮かべた。

 フェブラリーSを制した後に骨折した影響もあり、復帰初戦の日本テレビ盃では3着に敗れたが、前走のJBCクラシックでは、持ち前のスピード全開で王者に返り咲いた。それでも、当初から最大の目標はこのレース。そのJBC-で封じたホッコータルマエに連勝して、新星ノンコノユメの挑戦を退けてこそ、初めて真の頂点を極めることができる。

 昨年は悪夢のようなレースだった。出遅れて力を発揮できず、1番人気で12着と大敗した。村山師は「スタートして内に入れてしまったので、馬がパニックになってしまった」と悔しがった。もちろん、あれが本当の力ではない。それを証明してみせることが、今回リッキーに課せられた使命だ。

 「今年フェブラリーSを勝っているし、JRAの(ダート)G1を2つとも勝たせたいですね」と意気込みを口にした武豊。これまで年間2つのJRA・ダートG1連勝は00年ウイングアロー、11年トランセンドの2頭のみ。昨年果たせなかった偉業。今年こそ、史上3頭目の金字塔を打ち立ててみせる。

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