【菊花賞】アレグリア関東馬の反撃だ

 「菊花賞・G1」(25日、京都)

 14年ぶりの関東馬による菊制覇をタンタアレグリアが、虎視たんたんと狙っている。前走後は栗東に移って調整。20日朝はCWを長めに乗り、水曜の追い切りに備えた。鞍上には、14年前の勝ち馬マンハッタンカフェに騎乗していた蛯名。名手の手綱に導かれ、淀の長距離戦でビッグタイトルをつかみ取る。

 関東馬タンタアレグリアが、クラシックラスト1冠での一発を狙う。秋初戦のセントライト記念は6着に終わったものの、スローペースで外々を回り、勝ち馬キタサンブラックから0秒2差なら悲観する内容ではない。事実、蛯名は「まだ幼さはあるけど、少しずつ競馬を覚えていっている。次はさらにやれそう」と本番に向けて手応えをつかんでいる。

 前走後は栗東滞在での調整を選択。15日に行われたCWでの1週前追いでは、同じく栗東で調整する関東馬マッサビエルと併せ馬を行い、5F66秒7-12秒8を計時して先着を決めた。春のダービーは7着と上位陣にはね返されたが、ひと夏を越え、さらに関西馬の拠点でパワーアップを図った今なら逆転は可能だ。「舞台は整いました」。中村助手は力強く宣言した。

 3000メートルへの対応に同助手は「この馬は距離が延びていいタイプだと思います」と前進を見据える。長距離戦において騎手は重要なファクター。その点、01年菊花賞をマンハッタンカフェで制し、13、14年天皇賞・春をフェノーメノで連覇を達成している名手・蛯名の存在は心強い。「京都の長距離戦は蛯名さんに任せておけば大丈夫」と鞍上の手綱さばきにも期待を寄せる。

 菊花賞は関西馬が02年から13連勝中。前述したマンハッタンカフェのVを最後に関東馬は劣勢の流れだが、今年はドゥラメンテが関東馬として6年ぶりにダービーを制したように、反撃ムードは高まりつつある。東からの刺客が淀の長丁場で大輪の花を咲かせてみせる。

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