「習志野きらっとスプリント」（２０日、船橋）

　１番人気のルックスザットキルが３番手から抜け出し、前走の「優駿スプリント・Ｓ２」に続いて重賞連覇を果たした。２着は中団から伸びた４番人気のサトノタイガー、３着には６番人気のサーモピレーが続き、スーパースプリントシリーズのファイナルは南関東勢が上位独占した。

　初めての船橋、左回りという課題も、ルックスザットキルは難なく克服した。「初めての馬場なので、スピードに乗ったら、乗りにくさが出るのに気をつけた。初めての左回りには、モタモタしたところもありました」と早田功。鞍上が相棒の不安を拭い去って、重賞連覇へと導いた。

　これまでの大井では全て逃げ切り勝ち。しかし、今回は決め脚勝負。３番手で直線まで待機しても焦りはなかった。斤量５３キロは最軽量で、古馬とは最大５キロ差。「でかい。それがなくても勝てる馬にならないと」とジョッキー。３歳の若さが何よりも有利に働いた。

　今後は地方競馬を代表するスプリンターへの成長を期待される。「じっくり休めてから、今後もスプリント路線を」と中村護師。一方で、早田功は「交流戦や、大きく言えば外国の馬にも通用するように仕上げたい」と夢を膨らませる。