【ボート】萩原悲願G1奪取へ攻撃態勢
「開設61周年記念・G1・北陸艇王決戦」(25日開幕、三国)
春の訪れよりひと足早く、熱い戦いの幕が開く-。福井県のボートレース三国で25日から「開設61周年記念・G1・北陸艇王決戦」が開催される。地元エース今垣光太郎(45)=福井・86期・A1=を筆頭に、ボートレース界の第一線で戦う豪華キャストが集結し、覇を争う。
地元は今垣だけではない-。萩原秀人(35)=福井・86期・A1=もファンの期待を背負って地元周年の舞台に立つ。
三国と言えば、SGタイトルホルダーである絶対的エースの今垣、中島がクローズアップされ、萩原はどうしても“第三の男”的な扱われ方になってしまうが、実力は誰もが認めるところ。手にしていないのは勲章だけ。これまでSGは3回、G1では6回の優出経験があり、悲願のタイトル奪取がいつあってもおかしくない。
それでも本人に焦るそぶりは全くない。舞台が地元のG1レースであっても平常心で臨む構えだ。「やっていることはいつも通り。どこに行ってもいつも通りにやることをやる。三国だからっていうことはないです」。自分の調整をして、自分のレースをするだけ。目先の与えられたレースを全力で戦う姿勢を貫いている。
G1を意識しなくとも、慣れた地元水面なら自分の力を最大限に出せるはずだ。「最近はFを切っていない。事故をつけて消極的になるよりは、一走一走思い切ってレースをしたい。それで結果がついてくればいい」。持ち味の攻撃力をフルに発揮できる下地は整っている。並み居る猛者がそろう今回の周年だが、強気の攻めで牙をむく。全力で持てる力を発揮できれば、勝利の女神が萩原にほほえんでも不思議ではない。