【有馬記念】オンリー父子制覇へ順調

 「有馬記念・G1」(28日、中山)

 関西馬が続々と中山競馬場に到着した。メンバー唯一のダービー馬ワンアンドオンリーも27日、無事に決戦地入り。斤量差を生かし、もう1頭のトゥザワールドとともに、12年ゴールドシップ以来となる3歳馬Vを狙う。また、唯一の関東馬フェノーメノは、天皇賞・春連覇の実力を発揮できる態勢が整った。

 父の制した舞台で古馬撃破を誓う。ダービー馬ワンアンドオンリーは、午後3時半に決戦の地・中山競馬場へ到着。落ち着いた様子で馬房に馬体を収めた。手入れを終えた甲斐助手は「おとなしいし、変わりないですね」とうなずく。

 悲願のダービーVから約7カ月がたった。秋初戦の神戸新聞杯こそ勝ったが、菊花賞、ジャパンCとG1では敗戦続きだ。「秋4戦目ですが、一番いい。身のこなしがいいですね。使って行って良くなる馬ですから」。振り返れば、デビュー時も12、2、1着と、使いながら調子を上げて行った叩き良化型。グランプリ制覇へ向けて最高の仕上げがかなった。

 中山コースは弥生賞2着、皐月賞4着がある。「悪いイメージはないです。当時は完成途上だったし、ゲートを出て出して行くような競馬もしていなかった。今はレースもうまくなりましたから」。コース攻略に必要な器用さを身につけた今、仕上げ人は胸を張る。

 父は05年の有馬記念を制したハーツクライだ。単勝1・3倍のディープインパクトを2着に下し、場内が静まり返ったシーンは“大物食い”の象徴として語り継がれている。今年の有馬記念は7頭のディープインパクト産駒が出走。歴史は繰り返すのか-。世代の王者が父子制覇を描く。

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