【有馬記念】ジャスタ迫力の有終デモ

 「有馬記念・G1」(28日、中山)

 ワールドランキング1位のジャスタウェイが24日、主戦の福永を背に栗東坂路で躍動した。

 前半は僚馬エーデルグランツ(3歳500万下)を1馬身後ろから追走。追いだされると即座に反応し、時計のかかる馬場状態の中で1F12秒9(全体時計は4F54秒9)と、軽快な動きで0秒3差先着した。

 「時計、内容ともにいい追い切りができました」と主戦の声が弾んだ。ジャパンC時の追い切りでは、思うような感触が伝わってこなかった。それが今回は違う。「先週よりも今週の方が体に実が詰まっているのを感じました。体の張り、動き。本来の動きに戻りましたね」と一変して納得の表情を見せた。

 青写真通りの反応に須貝師も胸を張った。「先週ゴールドシップと併せて、かなりの負荷をかけてあります。きょうは調整程度」と前置きしながらも、鋭い反応に「迫力のある動きでしたね」と満足そうにうなずいた。

 残る課題は自身初めてとなる2500メートルの距離だ。良化途上のジャパンCで2400メートルを2着と克服したが、100メートルの延長に対しては「うーん、という感じ」と指揮官が言えば、福永も「プラスになるとは言えない」と歯切れは悪い。それでも「状態の良さでカバーできると思う」と口をそろえた。

 さかのぼれば65年シンザン、90年オグリキャップ。過去10年では06年ディープインパクト、13年オルフェーヴルが有終の美を飾ったグランプリ。偉大なる名馬に続け!世界No.1・ホースがラストランでのVへ挑む。

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