【凱旋門賞】横山典ゴールドに「鳥肌」

 「凱旋門賞・仏G1」(10月5日、ロンシャン)

 世界最高峰レースを翌週に控え、須貝厩舎2騎が素晴らしい攻め気配を誇示した。ゴールドシップとジャスタウェイは、シャンティイのリヨン坂路(ダート)での1週前追い切りを併せ馬で消化。不慣れな環境にも動じた様子はなく、動きを見守った指揮官は「鳥肌が立ちました」と感嘆した。もう1頭のハープスターも順調そのもの。日本馬初Vの偉業達成へ、ムードは高まってきている。

 鞍上が思わず感嘆の声を上げるほどの素晴らしい走りだった。ゴールドシップはシャンティイのリヨン坂路で僚馬ジャスタウェイと併走追いを敢行した。最初の1Fを15秒0で入り、14秒0、13秒0と1Fごとにペースアップ。ラスト1Fを13秒0でまとめ4F55秒0をマーク。躍動感あふれるフットワークでさっそうと駆け抜けた。

 手綱を取った横山典は「きょうが一番良かったです。こんなに素直なゴールドシップは初めて。順応性も高く、落ち着きがあり、リラックスしています。言うことを聞いてくれて、それが一番ですね」と賛辞を並べた。

 この日は息をつくるために負荷をかけた。須貝師は「併せ馬という形になりましたが、2頭がお互いにストレスのない程度にうまく併せることができました」とイメージ通りの仕上げを強調した。

 日本からの長距離輸送を経て、21日にフランスに到着。滞在4日目にして十分な追い切りを消化した。「鳥肌が立ちました。よくここまで順調にきてくれました」と指揮官がうなれば、現地をいったん、離れる横山典も「安心して日本に帰れます」と安どした。偉業達成へ順風満帆だ。

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