ダービー馬フサイチコンコルド死亡 

 無傷の3連勝で96年の日本ダービーを制したフサイチコンコルドが、けい養されていた青森県おいらせ町の太田ファームで死亡したことが10日、分かった。21歳だった。6日の放牧中に転倒して左後脚を骨折。治療が困難な重度の骨折で、8日の午後5時ごろに息を引き取った。

 デビュー3戦目でダービーVの快挙を達成し“和製ラムタラ”の異名を取ったが、体質が弱く、5戦目の菊花賞3着を最後にターフを去った。種牡馬としては06年東京大賞典をはじめ、交流G1で7勝を挙げたブルーコンコルド、重賞7勝のバランスオブゲームなどを輩出。昨年の種付けを最後に種牡馬を引退し、余生を過ごしていた。

 同ファームの太田雅史氏は「ファンの多い馬で、遠くから会いに来てくれた方もいました。非常に残念です。今年の当歳が最後の産駒になるので、頑張ってほしいですね」と死を惜しんだ。同馬はすでに埋葬され、近く牧場内に墓碑が建てられる予定となっている。

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