【新潟記念】マーティンボロ手応え十分

 「新潟記念・G3」(7日、新潟)

 サマー2000シリーズの逆転チャンプへ、好気配を示した。マーティンボロは3日、栗東CWでの3頭併せで気合のこもった動きを披露。今春、重賞初Vを決めた中日新聞杯と同じ左回りの2000メートル戦。陣営の期待は高まるばかりだ。現在、同シリーズのポイント・トップタイを走るメイショウナルトも、落ち着いた動きで順調ぶりをアピール。逃げ切りでの王者奪取へ文句なしの態勢だ。

 ひと叩きされたマーティンボロが、2つ目のタイトル奪取へ確実に前進だ。

 栗東CWの最終リハは3頭併せ。ワールドインパクト(3歳オープン)を2秒1、レッドルーメン(3歳未勝利)を1秒追走する格好でスタート。さすがに外のワールドには0秒1届かなかったが、4角ではしっかりと後ろに取り付き、手応えとしては十分だろう。

 坂路の監視塔から双眼鏡で見届けた友道師も、全く気にはしていない。「先週までしっかりやっているから、きょうは併せて気合を入れる程度。後ろから追いかけていい感じだったと思うよ」と、順調な仕上がりに満足そうな笑みを浮かべた。

 5カ月ぶりとなった前走の小倉記念が稍重馬場で2着。トレーナーにとっては想定外の好走だったという。「昨秋くらいからああいう馬場でも走っているし、力もつけてきているけどね」と振り返り、「今回の方が順調だし、使った上積みもある。雨が降らなかったらチャンスはあるんじゃないかな」。決して最適とは言えない条件を乗り越えたあとだけに、Vへの期待は膨らむばかりだ。

 今回起用するローウィラーとは初コンビ。トレーナーは「乗りやすい馬だけど、あまり後ろから行っても良くない。中団にはつけられると思うから、そう話そうかと思う」とレースプランを練る。今春、重賞初Vを達成した中日新聞杯が、まさにそんな内容だった。同じ左回りの2000メートル戦で2つ目のタイトルをつかむ。雰囲気は最高だ。

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