【宝塚記念】横山典ゴールドにお願い

 「宝塚記念・G1」(29日、阪神)

 連覇へ向けて、ゴールドシップは順調そのものだ。栗東CWで19日、先週に続いて初コンビを組む横山典を鞍上に併入。軽快な動きで、確実に人馬の呼吸は整いつつあるようだ。ドバイシーマクラシックVからの凱旋レースとなるジェンティルドンナは、久々のコンビ復活となる川田が騎乗。栗東坂路の併せ馬で好タイムをマークした。

 「クセ馬と言われるけど、他とはちょっと違う」。11日の栗東坂路、ゴールドシップに初めて乗った横山典はそう言った。この日、2度目の騎乗は栗東CW。1週前と同じエーデルグランツ(3歳未勝利)との併せ馬だ。

 7Fで1秒5追走から、直線は外に併せて併入。7F97秒5‐39秒9‐12秒2のタイムを計時した。「息?悪かったよ。先週も悪かったし。下(コース)の方が負荷がかかる。そこを考えての調教でしょう。このひと追いで変わってくれると思う。とりあえず順調」と横山典は淡々と感触を伝えた。

 少し環境を変えたからか、単に鞍を重ねたからか、「ちょっと違う」の中身がベテランの中で消化されつつある。「言葉にして説明はしづらい。でも言うならば“賢い”。みんな気が悪いと言うけれど、我が強いというのとも少し違う。前々から見ていて、そんな感じはしていたけどね」と言う。

 その“賢さ”とどう付き合うか。東の名手のスタンスは明確だ。「お願いするしかないよね。今から、僕がこの子の性格を変えますとはいかない。順調に行って気分良く走れば、力通りになってくれる。状態が悪くなかったら普通に走るが、嫌だと思ったらやりようがない」。無理やり動かすという選択肢はないと悟った。

 「今週の方がなじんでくれた。先週は僕に、クセ馬だからという緊張感があったのが伝わったのかもしれないが、けさは1度立ち上がったけど、あとは背中からリラックスした感じがした。お願いしますというのが伝わったのかな」。初コンビのベテランを、芦毛の5歳馬は“相棒”として認めつつあるようだ。

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