【安田記念】リアルインパクト復活リハ

 「安田記念・G1」(8日、東京)

 マイル王奪回へ、今や関東を代表するトレーナーが策を講じてきた。11年には3歳馬として史上初のG1・安田記念V(3歳馬の出走が可能となった96年以降)を決めたリアルインパクト。当時の鞍上・戸崎圭を背に行われた最終追い切りは5日、いつもの美浦WではなくP。ダークシャドウ(7歳オープン)に2馬身先行する形から、4F53秒0‐38秒1‐11秒5で併入した。

 「環境に慣れている感じ。G1馬だから(ムチで)叩けば時計は出るだろうけど、自ら走る気持ちを引き出すことが重要」と堀師は意図を説明する。普段とは異なるコースで馬に刺激を与え、速いラップを刻みながら闘志をよみがえらせる。陣営の明確な狙いに応えたリアルは、ラスト1Fで鋭い反応を見せた。

 今年に入ってからは本来の走りが見られず2戦して8、9着。慣れない6F戦に加え、前走は道悪にも苦しめられた。結果こそ伴っていないが、戸崎圭は敗戦を前向きに捉える。「千二を使っていい刺激になったはず。広いコースに変わるのはいいから」。元来、精神面にはムラがあるタイプ。工夫を施した攻め内容を含め、得意舞台でガラリ一変する可能性は十分だろう。

 「リアルにまたがれるだけで幸せ。感謝の気持ちがある」と、初の中央G1タイトルをもたらしてくれた相棒への思いを語った全国リーディングジョッキー。3年前の再現へ、全力で復活をサポートする。

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