【安田記念】クラレントで“冠”動再び

 「安田記念・G1」(8日、東京)

 2週連続のG1制覇なるか。先週、ワンアンドオンリーで悲願の日本ダービー制覇を果たした橋口弘次郎調教師(68)=栗東=が、春のマイル王決定戦にクラレントを送り込む。また5日、11年覇者リアルインパクトが美浦Pで、3年連続の挑戦となる香港のグロリアスデイズが東京ダートで、それぞれ追い切られた。なお、枠順は6日に確定し、7日に前日発売が行われる。

 府中の杜に、再び“橋口コール”が巻き起こるかもしれない。先週、栄えあるダービートレーナーとなったばかりの橋口師が、春のマイル王決定戦に送り込むのはクラレントだ。「2週連続G1制覇?ハハハ。まぁ、そういうチャンスをもらったからね。馬は力を出し切れる体調だから、楽しみではあるね」。名伯楽は穏やかな表情で期待を口にした。

 ダービーの余韻に浸りつつも、馬のことを語ればすぐに勝負師の顔になる。ワンアンドオンリーの父ハーツクライ同様、自らが手掛けたダンスインザダークの子で臨む大一番。厩舎としては04年に同産駒のツルマルボーイでVを果たしている。「(クラレントは)根性があるからね。前走(京王杯SC2着)は直線で接触するアクシデントがあったが、ひるまずに走っていた。普通の馬ならあそこで止まっているよ。今回はメンバーがかなり強いけど、東京は得意だし、チャンスはあると思う」と自信をにじませた。

 オーナーは前田晋二氏で、ワンアンドオンリーと同じノースヒルズ軍団だ。師の脳裏には先週に続いて水色、赤十字たすきの勝負服が、真っ先にゴール板を貫くシーンが浮かんでいる。「ジャスタウェイは相当強いね。でも、あれを負かすことができれば…」。そのジャスタウェイの追撃を、鼻差しのいでVをかっさらったのは昨年のエプソムCだった。世界No.1ホースを、再び打ち破るシーンがあっても不思議ではない。

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