【大阪杯】メイショウマンボはじけた
「大阪杯・G2」(6日、阪神)
最終追い切りが2日、行われた。スタンドから一番近い栗東Eを軽いキャンターで駆けてから20分ほど。悠々と歩いていたメイショウマンボは坂路へ入ると、おもむろにキャンターへ移行した。計時開始のハロン棒を通過しても、見た目には急加速しているようには感じない。
その後も鞍上の武幸の長身はリズム良く揺れるが、ビッシリ追っているようには見えない。他厩舎のハードな併せ馬を並ぶ間もなくかわし、ようやくトップスピードで駆けているのが分かった。最後は手綱を押さえて4F51秒7‐13秒1。見た目より時計が出るのは超一流馬であり、なおかつ好調という証しだ。
主戦は状態について全く心配していなかった。「これだけの馬。昨秋と特別大きな違いは感じません。今までも1週前と競馬の週に自分が乗せてもらっていて、今回も同じような形。無事に冬を越して、無事に帰ってきてくれたのが何より」。順調でさえあればいいということだろう。
古馬になり、一線級の牡馬への初挑戦。ハードルは高い。オーナーは秋に渡仏の夢も描いている。「春に強い男馬を相手にいい競馬してというのが前提でしょうから、大変とは思います。とにかくいい結果を出したい。これまでもこっちが心配していることを全て乗り越えてくれた」。夢の詰まった始動戦。ここでも壁を乗り越える。