【高松宮記念】インパクト衝撃魅せる

 「高松宮記念・G1」(30日、中京)

 メンバー唯一のG1覇者リアルインパクトは美浦Wで3頭併せ。力強いフットワークで駆け抜け併入した。前走は出遅れが響いて8着に敗れたが、スプリント適性は十分。11年の安田記念以来のビッグタイトル奪取を目指す。中京で重賞2勝のマジンプロスパーは栗東坂路で活気みなぎる動きを見せた。なお、この日、出走馬18頭が確定。馬券は29日に前日発売が行われる。

 6歳で初めてスプリント路線に参入。6F戦2走目でG1制覇となれば、名前通り本物の衝撃だ。リアルインパクトが可能性を感じさせる動きを披露した。

 美浦Wでファントムロード(6歳1000万下)を2馬身追走するが、直線は後ろから追い上げたジェラテリアバール(4歳500万下)も加わり3頭併せとなった。一度は最後方に下がったが、すぐに盛り返して併入した。4F56秒0‐40秒6‐13秒1。軽めは予定通りだ。

 手綱を取った戸崎圭は「この馬の持ち味というか、ゆったりした跳びなので、ペースが上がった時に置かれる。でも、その後の反応は良かった。フットワーク、走り自体もいいですね。前走よりさらに気合乗りが良くなった」と好感触を伝える。

 オーシャンSはゲート内で頭を下げた時にスタートを切られた。短距離戦では致命的な2馬身の出遅れ。それでも後方からしぶとく差を詰めた。8着でも内容は悪くない。スプリント戦特有の流れを経験したことは大きい。

 「前走で距離適性は感じました。切れないが、しぶとい。(11年の)安田記念を勝った思い入れがある馬。パワータイプなので雨が降れば、なおいい」。メンバー唯一のG1ウイナーが2年10カ月ぶりの戴冠を狙う。

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