【日経賞】フェノーメノ蛯名も手応え

 「日経賞・G2」(29日、中山)

 蛯名の表情が出来の良さを物語っている。フェノーメノの追い切りを終えて、開口一番に「動いたね」と頬を緩ませた。追い切りは26日、美浦Wで併せ馬を行い、6F82秒5‐39秒2‐12秒5の時計でアルフェロア(5歳500万下)に1秒1先着。一杯に追われる併走馬を横目に楽な手応えで突き抜けた。

 3週続けて追い切りに騎乗し「先週まで(動きは)一杯のような感じだったが、今日は余裕を持って動けた」と好感触。戸田師も「PからWに場所を変えたことが良かったのかもしれないが、いい走りだった」とケイコ内容を分析しつつ、力を出せる状態にあることを強調した。

 左前けい靱帯炎を発症して昨秋は全休。「僕を含めて携わっている全ての人が悔しい思いをした。(天皇賞・春への)ステップではあるが、ここでも結果を出せれば」と主戦は力を込める。昨年の春の盾を制した実力馬が、復帰戦でその存在をアピールする。

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