【富士S】シャーク完勝、G1獲りへ

 「富士S・G3」(19日、東京)

 直線半ば、断然の人気を集めたダノンシャークがきっちり伸びてきた。残り200メートルで先頭に立つと、その勢いは衰えることなくゴールイン。「最後は必ずいい脚を使ってくれると思っていた」。内田博が期待した通りの走りで完勝を決めた。

 年明けの京都金杯で重賞初Vを飾ったダノンシャークだが、その後はマイラーズC、安田記念ともに3着、秋初戦の京成杯AHでも2着に惜敗した。この日は道中、好位集団の外めを追走するレース運び。正攻法の競馬で重賞2勝目を手に入れたのだから価値がある。

 「文句なしの勝利だった。甘さが解消されたようだ」と満足げにうなずいたのは大久保龍師。「馬体が(12キロ)減っていたのが気になるが、今度は(地元関西の)京都。この体重か、プラスで出走させたい」と、マイルCS(11月17日)でのG1獲りに意欲を見せた。

 内田博は、この勝利でJRA年間100勝に到達。本番ではグランプリボスとコンビを組むだけに、「器用なタイプ。G1でも通用する」と“ライバル”として警戒する。安田記念3着時は12番人気の伏兵だったが、今度は有力馬として挑む。

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