【宝塚記念】ゴールド反撃へ人馬一体

 「宝塚記念・G1」(23日、阪神)

 ゴールドシップは栗東坂路で活気あふれる動きを見せ併走先着。鞍上の内田博との呼吸もばっちり。天皇賞・春5着からの逆襲へ態勢を整えた。フェノーメノは美浦Wで軽快な動き。天皇賞・春を制した前走時同様に好調ぶりを印象付けた。

 馬にまたがったのが19日午前5時10分。追い切り後、同6時40分に厩舎へ戻り、鞍外しを手伝った。内田博はゴールドシップと1時間30分も、濃密な時間を共有した。先週の火曜、水曜、金曜に続く4回目の調教ライド。ジャッジはこうだ。

 「息ができているから、きょうはあまり動かす必要はなかった。相手の動きを見ながら馬なり。自分から動く闘争心を感じた。わがままを言って、先週から調教をつけさせてもらい、コミュニケーションを取った。非常に体調がいいことを確認できた」。

 最終追い切りはシルクシュナイダー(5歳1600万下)と栗東坂路で併せ馬。追走からコース半ばで内から並ぶ。残り1Fで相手は追い出すが、内田博の手はピクリとも動かない。ゴールでは1馬身前に出てフィニッシュ。4F53秒3‐38秒4‐12秒3を計時した。

 「自分からハミを取って駆け上がった。馬がゴールを分かっているのかグイッと出た。あそこで無理に引っ張る必要もないからね。前向きだし、うなっているという感触があった。厩舎のスタッフと一丸となって本番に向かえていると思う」と話した。

 須貝師は「動きは文句なし。皐月賞(1着)、菊花賞(1着)、有馬記念(1着)の時の雰囲気になった感じです。自己主張が激しかったが、精神的にかなり大人になってきた」と目を細める。「オルフェーヴルが回避したのは残念。人ごとではない。あと数日を乗り越えて無事に本番を迎え、ファン投票2位の支持に応えたい」と語った。

 天皇賞・春は自慢の末脚が不発に終わり5着。単勝1・3倍の断然人気を裏切った。直前の芝での追い切りがハード過ぎた可能性はある。今回は馬に強いるのではなく、自分から走りたい気持ちにさせることに力点を置いた。

 主戦は言う。「馬が走りたいと思うように騎乗するだけ。位置取りは関係ない。金曜日(21日)にもう一度、調教に乗ります」。人馬一体となって逆襲へ向かう。

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