有馬Vゴールド、一夜明け元気いっぱい

 1番人気に応えて有馬記念を優勝したゴールドシップが24日、栗東トレセンに帰厩し、元気な姿を披露した。初対決となった古馬勢を見事に蹴散らし、力の違いを見せつけた新・芦毛の怪物。担当する今浪隆利厩務員が満面の笑みで喜びを語った。

 激闘から一夜が明けた。有馬記念を制したゴールドシップは24日、疲れを見せることなく、栗東トレセンで、はつらつとした姿を見せた。「午前1時45分ぐらいに到着しました。馬運車の中でもカイバをしっかりと食べていたし、帰ってきてからも状態はいいですよ。菊花賞が終わったときよりも元気かもしれない」と担当の今浪厩務員は目を細めた。

 終わってみれば圧勝劇だった。2週目の3コーナーからグイグイと上昇。大外に持ち出すと、最後方から15頭を一気にのみ込んだ。レースは場内移動用のバスの中で観戦。「直線で馬が見えなくなって、ラジオの実況を頼りに。なかなか名前が出なくてドキドキしたけど、最後にようやく呼ばれて、“よっしゃーっ!”と大声でガッツポーズしましたよ」と歓喜の瞬間を振り返った。

 芦毛としては90年オグリキャップ以来のグランプリV。2013年は胸を張って国内の王道路線を歩む。さらなる飛躍を目指すG13勝馬は、近日中に放牧に出される見込みだ。「人生で一番の幸せを、コイツからプレゼントしてもらった感じです。いつかオルフェーヴル、ジェンティルドンナの2頭とやってみたいね」と夢をはせていた。

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