【香港スプリント】カナロア世界制圧
「香港スプリント・G1」(9日、シャティン)
ついに分厚い壁を打ち破った。ロードカナロアがハイレベルで知られる香港短距離界の強豪を蹴散らして圧勝。日本調教馬の海外G1制覇はルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C=香港)以来20度目(17頭目)で、香港スプリントは初勝利。僚馬カレンチャンは7着に敗れた。また、香港マイルはサダムパテックが6着、グランプリボスは最下位12着。香港ヴァーズではジャガーメイルが2着に奮闘した。
のべ14頭が挑み、昨年のカレンチャンの5着が最高。日本馬が苦杯をなめ続けたカテゴリーで、ついにロードカナロアが頂点に立った。しかも、層の厚い地元香港の強豪馬を尻目に、ラストは流す余裕を見せながら2馬身半差の圧勝。スプリンターズSでG1初Vを決めた電撃王が、世界の舞台でも強烈な輝きを放った。
好発を決めると3番手を抜群の手応えで追走。直線で外から一気に鋭伸し、残り200メートル過ぎで先頭に立った。勝利を確信した岩田は、ゴール前で早くも観客席に向けて投げキッスをするパフォーマンスを披露。「この馬が通用しなかったら、どの馬が通用するんやって気持ちでいた。日本の馬が世界に羽ばたいて本当にうれしい。よくやってくれた」と興奮気味に語り、喜びを爆発させた。
安田師も「世界一だと思っているレースに勝ちに来て、それが現実になって夢のようです。また来年も挑戦したい」と、早くも連覇を狙うことを宣言。主戦も「順調にいってくれれば、来年はさらにいいパフォーマンスができると思います」と、国際舞台で完勝を決めたスプリント王のさらなる飛躍を描いた。
