オルフェ投票1位も疲労蓄積で有馬回避

 JRAは6日、有馬記念(23日・中山)のファン投票最終結果を発表した。有効投票総数110万7620票(有効投票件数12万8221件)のうち9万474票を集めた、昨年の覇者で1位のオルフェーヴル(牡4歳、栗東・池江)は、海外遠征などの蓄積疲労で態勢が整わずに出走回避が決定した。

 苦渋の決断だった。5冠馬オルフェーヴルが、連覇のかかる有馬記念の出走回避を決定。昨年はブエナビスタに次ぐ2位だったファン投票は、今年、9万474票と断トツの支持を集めた。しかし池江師は「完全に満足する状態に戻らない。現役続行も決まったし、来年を見据えて早めにリフレッシュさせます。ファン投票で1位に支持されており、何とかと思ったのですが」と参戦を見送る理由を説明した。

 凱旋門賞にジャパンC(ともに2着)と、この秋は国内外G1・2戦を含めて既に3戦を消化。「時間が足りなかった。凱旋門賞が究極の仕上げだったし、その反動が出ている」。初の海外挑戦となる仏遠征、さらにジェンティルドンナと馬体をぶつけての死闘となったジャパンC‐想像以上にダメージは大きかった。

 「全体的に体もしぼんでいる。毛ヅヤがさえず冬毛も出ているし、馬に活気がない。疲れが蓄積している」。“強行”出走すれば来年に影響が出る恐れもあり「やめる勇気も必要だと思った」と厳しい表情を浮かべた。

 今後は近日中に滋賀県のノーザンファームしがらきへ放牧に出される予定だが、始動戦は全くの未定。「今年1年で、思い通りに仕上げられたのは凱旋門賞だけ。成長して体質も強くなるだろうし、その出来をコンスタントに出せるようにしたい」。抜群の集客力も誇る現役最強馬は、完全復活、そして再び海を渡るその日を見据えてしばしの充電に入る。

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