【秋華賞】ジェンティル大一番へ自然体

 「秋華賞・G1」(14日、京都)

 いざ牝馬3冠へ。態勢は整った。13日のジェンティルドンナは日の昇る前、開門直後の栗東坂路へ登場。カクテルライトに照らされるなか、素軽いフットワークで4F65秒1‐48秒6‐16秒3をマークした。気合を内に閉じ込めて“あとはレースで力を発揮するだけ”と言わんばかり。最後の味付けが完了した。

 「いつもと一緒。スッと上がってきた。乗りやすいからね。最終調整を終えてホッとしました」と騎乗した井上助手が安どの表情を見せる。トライアル後も陣営の計算通りに攻め馬を積んできた。「この中間は先生の思う通りにケイコができた。アクシデントもなく。それが何より」。あくまでも自然体で‐。3冠のかかる一戦だからといって、特別なことが求められるわけでもない。する必要もない。桜花賞、オークスで発揮した能力がそれを証明している。

 ライバルにわずかなスキすら与えない。「どっしりとしているし、今の感じなら落ち着いて臨めるんじゃないかな。レースが楽しみ」。史上4頭目の偉業へ、あとはゲートインを待つだけだ。

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