【デ杯2歳S】エテルネル速さが違う!

 「デイリー杯2歳S・G2」(6日、京都)

 さすがは重賞ウイナーだ。小倉2歳Sを制したマイネルエテルネルが3日、栗東坂路で最終リハ。併せ馬でしまい重点にビシッと追われて、僚馬をあっさりと突き放した。デビュー前から“今年のマイネル軍団の一番馬”と評された好素材。懐の深い走りから、淀のマイル戦は望むところ。無傷の3連勝を飾り、朝日杯FS(12月16日・中山)を見据える。

 台風による開催中止で代替競馬となった1日の阪神は“西園デー”となった。4頭が出走して3勝の固め打ち。「先々週が土日ともに全休(出走馬0)でしたから。その分も取り返さないと。今週もね」と師。上昇気流に乗って迎えた開幕週の京都には、厩舎の次世代を担う大器マイネルエテルネルが登場。無傷の3連勝へ、準備は万端だ。

 最終リハは栗東坂路。6日の京都で初陣を迎える、G1・2勝馬カレンチャンの半妹プランタンビジュー(2歳新馬)と併せ馬を行った。和田が「スピードの違いで行ってしまう」と話すように、終始、僚馬を頭ひとつリードして直線へ。ラスト1Fでゴーサインが出されると、力強いフットワークで4F52秒4‐38秒0‐12秒5の好時計をマークした。

 最後は1馬身ほど先着。主戦は「もたれるのはもたれるが、前回よりはまし。全体的に馬が良くなっているし、前回よりも雰囲気はいい」とさらなる成長を感じ取った様子。西園師も「先週、今週としっかりとやれている。けさの動きは一段と良くなっていたね」と期待通りの良化に目を細めた。

 重賞連勝を狙う舞台は、京都芝外回りのマイル戦。2F延長に和田は「スピードが勝っているが、ガーッと行くタイプじゃない。折り合いさえつけば」と注文を付けたが、克服には自信あり。「折り合いを欠いてまで後ろから行こうとは思っていない。たとえ抜け出して1頭になっても、追えば反応する馬。自信を持って乗ります」と能力の高さを信頼している。

 「何も心配はない。できればここでひと息入れたい。勝って朝日杯FSへ」が指揮官の描く青写真。唯一の重賞ウイナーが、格の違いを見せつける。

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