また食事に誘いたいけど不倫のつもりはない→男性が抱いた"距離感"への迷い【夫婦問題カウンセラーが解説】

既婚の30代男性のAさんは、共通の知人を通じて、取引先の女性と初めて2人で食事に行った。相手も既婚者で、仕事の話から趣味の話まで自然と会話が弾み、楽しい時間を過ごした。

帰宅後、Aさんは軽い気持ちで「今日は楽しかったです、またぜひ誘わせてください」とメッセージを送信する。そのとき、ふと違和感が込み上げてくる。相手は控えめな性格で自分から誘ってくることはないだろう。つまりこのメール文によって「次からも自分だけが誘う立場になる」ことを意味していた。

不倫をするつもりなどない。ただ、気の合う相手ともう1度あの時間を過ごしたいだけだ。それなのに、自分から繰り返し誘う構図を作ったことに、Aさんは後ろめたさを感じる。

不倫のつもりはなくても、既婚者同士で楽しい時間を過ごしたあとに「また誘っていいのか」「自分からばかり誘うのは変ではないか」と迷う経験は珍しいものではない。ではAさんは、今後どのようなことに注意したら適切な距離感を作ることができるだろうか。夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さんに話を聞いた。

ー既婚者同士が異性の友人関係を築く際、心理的にどのような距離感が望ましいのでしょうか?

既婚者が異性の友人関係を築く際の“距離感”に関してですが、実は様々なことに細心の注意を払う必要があります。まず大事なのは、「相手の配偶者への配慮」です。

いくら友人関係であっても、軽い気持ちで連絡を取り合ったり食事をしたりすることを快く思わない配偶者も少なくありません。そして、自分や相手の配偶者は勿論のこと、職場の人や周りの人からの「誤解を招くような行動は避けること」が大事です。

以上のことを踏まえた上で、誠実な振る舞いを続けていくことで、長期的に続く友人としての適切な距離感が自然とつくられていくのだと感じます。

ー既婚者同士の食事の誘い方には気をつけるべき点があるのでしょうか?

下心がなくても、食事に誘う際には配慮や気遣いが必要です。独身・既婚に関係なく、第一に考えていただきたいのは、「友達としての信頼関係が築けているかどうか」です。自分は純粋に「食事を楽しみたい」と思っていても、相手が警戒心や不安を抱いていることもあります。

これまでに何度も会って話をしたことがあるならば、会話の流れによっては「今度、食事に行きましょう」という話に進展するのは珍しいことではありませんが、誘う側はそれぞれの配偶者の気持ちも考慮すべきでしょう。

また、言動によっては既婚者同士であるが故に周りの人から“あらぬ噂”を立てられてしまう可能性があるということも心得ておきましょう。

ー配偶者に説明しやすい関係性を保つために、意識しておくべきことはあるのでしょうか?

「後から説明する」のではなく、「事前に伝えられる関係」を意識することです。食事の予定が決まった時点で、配偶者に「〇〇さんとご飯に行ってくる」と自然に伝えられるかどうかを目安にしてみてください。

そのためには、「この人は夫(妻)が大切にしている友達の1人だ」ということを配偶者が理解している必要があります。

日頃から、誰とどんな時間を過ごしているかをオープンに共有する習慣をつけておくことや、家族に友達を合わせるなど家族ぐるみで付き合える関係性を築いておくことで既婚者同士の付き合いも安心して続けやすくなります。

ー「楽しい時間を共有したい」という気持ちと、恋愛感情はどう見分ければよいのでしょうか?

見分ける手がかりのひとつが、「その人がいなくても満たされているか」という点です。楽しい時間を共有したいだけであれば、会えないときでも気持ちが揺らぐことはなく、日常生活や配偶者との関係にも影響は出ません。

一方で、相手のことを頻繁に考えてしまう、連絡が来るとうれしくて次の予定を待ち望んでしまう、といった状態が続く場合は、単なる好意を超えた感情に変わりつつある可能性があります。健全な関係を維持するため、違和感を覚えた時点で少し距離を置いたほうがいいかもしれません。

◆高草木陽光(たかくさぎ・はるみ) 夫婦問題カウンセラー

2010年「HaRuカウンセリングオフィス」を設立。これまで15,000件以上のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人の早期解決に向けてのご提案やアドバイスを行なっている。「直そうとしないで、わかろうとするカウンセリング」をモットーに、相談者が穏やかな生活を取り戻せるまで見守り続ける人情派。

▽メディア実績

・NHK総合「あさイチ」「ニュースシブ5時」

・フジテレビ「ホンマでっか!?TV」「ノンストップ!」

・テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニングショー」「スーパーJチャンネル」

・BSジャパン「日経プラス10」

・CBCテレビ「ゴゴスマ」

・韓国MBCテレビ

・イギリスBBCラジオ、NHKラジオ「先読み!夕方ニュース」他

(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)

編集者のオススメ記事

サブカル系最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス