風魔忍者の原型ともいわれる「風間(かざま)」が注目 北条氏の配下で戦国時代に大暴れ

 NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」も後半に突入。権力闘争の規模が広がり、面白くなってきている。9月6日放送回では、谷原章介さんが扮する北条氏政が登場し、いよいよ舞台が関東にも及んでくることを歴史ファンは期待するだろう。

 氏政が徳川家康に豊臣秀吉、秀長兄弟へ対抗するように「徳川が立つのであれば、いつでもお味方しますぞ」と促す場面があった。戦国時代、後北条氏は小田原城を拠点に関東に勢力を拡大していた。

 秀吉、秀長も恭順させなければ、どう対処するか困ったであろう大きな存在だった。そこまで後北条氏が、勢力を拡大していたことには「忍び衆」を抱えていたことが一つの要因といわれる。

 小田原の忍者では「風魔忍者」が有名で、軍記物「北条五代」には、しばしば登場するが、最近の研究では、風魔忍者の原型ともいわれる北条家の家臣「風間(かざま)」が注目を集めている。

 風間の名前や、一党名は北条氏政や頭首の書状等に幾つか記されており、元亀四年(1573年)十二月十日付、北条家臣の石巻康保が武蔵国すな原(埼玉県越谷市、鴻巣市の2説あり)の百姓へ宛てた「北条家朱印状」が残る。

 そこには北条氏政が派遣した風間一党が狼藉を行い、地元の農民が困って、配置換えを訴えていたことが分かる。北条は敵地または境界地域に乱暴狼藉を風間に行わせて、敵国の治安を悪化させ、謀略を行なっていたとも考えられている。

 年月日未詳、北条氏政が北条氏房に宛てた書状「北条氏政ヵ書状写」には「風間処江堅加勢専一候、第一かきを一里計可被申付候、」とある。風間への加勢を大事にすることを命令しつつ、一里ほどの距離にかき(偵察諜報)を放つように指示していて、風間を使って、敵襲来を警戒させている。

 なお、9月12日には神奈川県小田原市で国際忍者学会小田原大会が開催。開催日に合わせてアウトロー的な雰囲気を持つ忍者・風間が描かれている 御忍印(おしのびいん)「風魔忍者 風間(かざま)」(絵/福田彰宏)が、小田原市観光交流センターにおいて販売開始(税込400円)。監修は忍者研究の第一人者と呼ばれる三重大学人文学部の山田雄司教授で、山田教授ら日本御忍印委員会では、全国各地に実在した忍者の印を制作発行を行っている。

 今まで「楯岡道順」(三重県)「服部康成」(青森県)「名取三十郎」(和歌山県)等、一般的には聞き慣れない名前の忍者印が発行されてきた。その種類はまだ少ないものの、地域おこしや地元にかつて優秀な忍者いたことを知って郷土愛を育んで貰いたい等の趣旨を持つ活動で、御忍印は各地に増え始めている。

(よろず~ニュース特約・城跡探偵団)

編集者のオススメ記事

サブカル系最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス