就職活動と生成AI Web面接では約半数が“リアタイ”活用 オンライン採用の公平性担保に課題

 就職活動のオンライン化が急速に進み、Web面接(オンライン面接)も選考方法として広く定着している。一方で、面接中に生成AIを参照しながら回答する行為も広がりつつあり、採用の公平性や公正な評価を損なう可能性が指摘されている。株式会社サーティファイはこのほど、2024年卒業生から2027年卒業予定のオンライン就職活動経験者418人を対象に「就職活動における生成AIの活用状況」を調査、結果を公表した。

 Web面接の準備で生成AIをどのように活用したかを尋ねたところ、「企業情報を学習させ企業に応じた回答を生成した」が154人と最も多かった。「AIに自分の情報を学習させて回答を生成した」(122人)、「AIと音声会話をして面接の練習や回答の添削をした」(73人)、「企業からの想定質問リストを生成した」(60人)といった声もあった。生成AIを利用せずに面接準備を行った学生は151人(36%)で、3人に2人は生成AIを用いて対策を行っていることが分かった。

 面接準備で活用したAIでは、ChatGPTの利用が最も多く、次点のGeminiとの差は100人以上と大きく開いた。

 面接準備で生成AIを利用した267人のうち、232人(86%)が事前に生成した資料を、実際の面接中に参照していた。面接で使用している端末で閲覧したケースが最も多く、Web面接において生成AIを自然に参照する行為が広く浸透していると言える。

 面接官の質問内容を生成AIに直接音声認識させ、リアルタイムに回答例を生成していた学生は全体の5人に1人(22%)に上った。さらに、質問内容やキーワードを手動入力していた学生まで含めると、Web面接中にリアルタイムで生成AIから回答支援を受けていた学生は全体の45%となった。

 面接中に生成AIを利用した最も強い理由を尋ねたところ、「頭が真っ白になることを防ぎたい」が最も多く、「他の学生も使っているので、自分も使わないと不利になるため」「より的確で印象が良くなる回答をしたい」「何が何でも受かりたい」と続いた。

 既に一般化している状況の中、Web面接における生成AI利用には、コミュニケーション能力、カルチャーフィット、ヒューマンスキルなどの判断が困難になるリスクもある。また、面接官の質問に含まれる企業情報やノウハウが生成AIに蓄積されることで、外部に流出する危険性も考えられる。オンライン選考全体の公正性が揺らぎつつあり、企業は現状把握と適切な対策の検討を急ぐ必要があるとしている。

(よろず~ニュース調査班)

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