小中学生の75%が「ネッ友」あり 相手の4割強が「年上」 7歳以上の年の差も 実際会うケースは11%
小中学生の頃からスマートフォンを持つことも珍しくなくなり、児童たちがネットを通じてさまざまなコミュニケーションを取る時代となった。ネットだけのつながりの友人、いわゆる「ネッ友」を持つ児童も少なくない。ニフティ株式会社はこのほど、同社運営の子ども向けサイト「ニフティキッズ」で小中学生1664人を対象に「ネッ友」に関するアンケートを実施、結果を公表した。
「ネッ友」の有無について尋ねると、74.8%が「いる」と回答。小中学生の4人に3人が「ネッ友」を持っている結果となった。過去の調査では、2023年は小学生55%・中学生66%、2024年は小学生64.1%・中学生74.6%がネッ友がいると回答しており、年々「ネッ友」がいる割合は増えている。
「ネッ友」の年齢は、「年上の人が多い」が41.2%で最も多かった。具体的には6割以上が「1~3歳年上」と回答、7歳以上年齢が離れた「ネッ友」と関わっている回答も16.3%あった。現代の小中学生はネットを通じて同年代以外の人と関わる機会の多いことが伺える。
初めての「ネッ友」ができた時期は「小学校5年生」が25.7%で最も多く、小学校4年生」「小学校6年生」と続いた。
「ネッ友」に自分の情報を教えたことがあるかについて、81.9%が「ある」と回答。内容は「性別」「年齢」「誕生日」までが多かったが、「家族構成」や「下の名前」「学校名」まで伝えているケースもあった。
実際に会ったことがあるか尋ねたところ、89.0%が「ない」と回答。「ネッ友」はネット上の付き合いだけとしている小中学生が大半だった。「会いたいと思うか」についても、「会いたくない」「会いたいけど怖い」とする回答が上位を占めた。また、「会いたいけどおうちの人に禁止されている」という選択肢も、小中学生ともに3番目に多く選ばれた。
「ネッ友」と「リアルで会ったことある友達」のどちらが一生の友達になれるか尋ねたところ、「どちらもなり得る」と「リアル」がほぼ同数だったが、中学生では「どちらもなり得る」の方が票を集めた。
「ネッ友」に対する小中学生の印象は「『好き』を語っても引かれない貴重な存在」「いい意味で距離感があって安心して相談したりできる存在」「ゲームをする仲であって、実際には会わない方がいい存在の人」「リアルな友達とあまり変わらない」「完璧に信じてはいけない存在」などさまざまだ。お互いの素性を詳しく知らない相手だからこそ、自分の悩みを気軽に打ち明けやすく、相談する相手として安心感を持つ人もいる。一方で、「信用しきれない」「あくまでゲーム友達」として対面に抵抗感を持っている児童は多い。
(よろず~ニュース編集部)
