バンド「KENSO」キーボード・小口健一さん死去 「急変」に親友メンバー「受け入れられない」42年の付き合い
プログレッシブバンド「KENSO」のスタッフ公式X(旧ツイッター)が19日に更新され「清水さんのブログが更新。悲しいお知らせです……」と伝えた。同バンドのギター・清水義央は「親友の死」と題してブログを更新し「皆様に悲しいお知らせをしなくてはなりません。無二の親友、小口健一君が急逝されました。」とキーボードの小口健一(おぐち・けんいち)さんの訃報を伝えた。
清水は小口さんと出会ったのが1983年の秋で、KENSOで約42年間一緒に音楽活動を続けてきたと説明。「切磋琢磨しながら濃密に関わった大切な友でした。」と続けた。
ともに音楽談義に花を咲かせ、時にはけんかをしながら過ごしてきた。「今は、彼との楽しかったエピソードばかり思い出します。」と1991年のアルバム「夢の丘」のジャケット写真で、小口さんがキーボードの下敷きになっていたことなどを振り返った。
さらに「病気だという話は全く聞いておりませんでした。」と小口さんの状況については知らされていなかったと明かした。「私が入院中も何度かメールをくれて、『お見舞いに行きたいんですけど』『ありがとう。でもこの病院、家族以外の見舞いはNGなんだ』『そうなんですか~』『気持ちだけいただいておくよ、ありがとね』というやり取り、、、、とDeep Purpleの話をしましたのが、最後になりました。」と逆に自身の体調を心配されていたやり取りが最後だったと伝えた。「ご家族からお話しを伺うと、本当に急変だったようです。」と付け加えた。
「DVD『LIVE IN USA』(NEAR FEST反省会)や「プログレッシヴ・ロックの作り方」(オグ・シミ対談)に小口君との楽しい音楽談義が収録されていますし、今年4月にDVD化された『秘匿性心象』にももちろん、彼はたくさん映っています。」と紹介。一方で「でも今はショックすぎて、元気だった小口君が映っているそれらを観る気になれません。残念だ。寂しい。冥福を祈りたいけど、まだ彼の死が受け入れられない。」とやりきれない思いもつづった。
「小口君、君は最期に何を見ていたの?君は最期に何を感じていたの?君の中で最期にどんな音楽が鳴っていたの?」と親友への問いかけがあふれた。「KENSOファンの皆様、ぜひ、小口君の独創的な曲を聴き直してみてください。どの曲も、私には絶対にかけなかった“小口ワールド”が溢れています。」とファンにも呼びかけていた。
(よろず~ニュース編集部)
